態度の悪い店員は悪かどうか

 

普段接客業をしていると、それなりにイライラする場面も多い。

特に僕が気に食わないのは態度の悪いお客さん。常連かなんだか知らないけれど何も言わずお金だけ払う人とか、お金を投げる人とか、言葉が悪く偉そうにものを言ってくる人だとか、一体どういう環境で育ってきたの?

 

まぁそれはさておき、僕なりの接客業における考え方がありまして。

結論から述べると、態度悪いお客さんには態度良くする必要はないっていう考え方。

 

これにはちゃんとした論拠があって、そもそも貨幣経済社会において、「お金=商品」という対等関係なのであってそこに態度は含まれていない。(もちろん商品の設定価格を高くして、付加価値として接客の良さを付与しているお店等は除く)

それに従うと、態度悪いお客さんはそもそも態度のいい接客を受ける権利がない。

自分の態度の悪さに気付かず、こちらの態度にいちゃもん付けてくる愚か者はお店を出ていくがよい。

時代の変遷と共に、物々交換から貨幣経済へと変化したわけであるけれど、おそらく物々交換の時代には相手の態度が気に食わなければ「やっぱ交換やめた」ってなってたはず。

 

物々交換と貨幣経済は違うものだから一概にも同様には語れないけれど、本来そういうものなのです。

 

海外の接客は雑だとか、日本の接客は最高水準だとか耳にしたりするけれど、僕に言わせれば日本が異常。海外の方がよっぽど貨幣経済社会に適合している。接客が悪かろうが、「お金=商品」という本義を満たして、契約を完了している。

 

日本はサービスを義務として求めすぎ。

態度の良さはあくまでもサービス。

貨幣経済における売買契約は、お金と商品が人間を介して交換されるというだけのもの。それ以下でもそれ以上でもない。

 

 

ここまで聞くと、まるで僕が態度のいい接客が大嫌いみたいに思われるかもしれないけれど、そういう訳では無い。

質のいい接客は気持ちがいいし、日本の接客の高さは素晴らしくて誇りに思う。

 

ただ、それに甘んじて偉そうにする人が目立つ。それが気に食わない。態度がいいのが普通、日本の接客が普通、そう思うのはあまりにも浅はか。そのレベルの高さを当たり前に享受してることに感謝しなさい。

 

偉そうにする人に限って、「客は神だ」とか「年上を敬え」とかいう考え方持ってそう。これは偏見やけどね。

別に客は客だし、年齢なんて関係ない。年齢にこだわって年功序列なんてしてるから日本の経済は衰退したんですよ。ま、この話はまた別の機会にでも。

 

 

結局、店員側でもお客側でも態度の良さは人格だよね。人としてどうあるか。

だから僕は接客の時最初は全力の接客をする。働いてるという誇りと人としてのプライドで。ただそこで相手の態度が悪かったら僕はその人に合わせて質を下げる。そんな人に質の高いサービスを提供するのは心身共に疲れるしエネルギーの無駄。僕は態度の悪い人の分のエネルギーを、態度のいい人にまわすね。世の中ってそういうものでしょ。

まぁそこで質の高いサービスを提供し続ける人は普通にすごいなと思うけど。僕はなろうとは思わないし、なる予定もない。今のところは。

 

これだけ書くと、めちゃめちゃ僕クソ店員みたいだな。笑

でもご安心を。基本的には笑顔を振りまいて質の高いサービスを提供しております。

ただ一部の態度の悪い人には 、、 って話。

 

今回のことに関しては結構思うところが多いので、また追記するかもなぁ〜。

 

ではでは。